サッカー観戦は「ゴールが決まった!」「あの選手のプレーが華麗だ!」というように、試合の雰囲気を楽しむだけでも面白い。
しかし、サッカーには様々な戦術やプレーの意図があります。
せっかくテレビやスタジアムでサッカー観戦するんだったら、そういった試合の深いところまで知りたいですよね。
そこで今回は、僕も実際に読んでみて「これいいな!」と思ったサッカー観戦をもっと楽しめるようになるサッカーの本を5冊紹介します。
- サッカー観戦バイブル:河治良幸
- サッカー戦術が簡単に分かる本:西部謙司
- サッカー「観戦力」が高まる:清水英斗
- サッカー観戦力 プロでも見落とすワンランク上の視点:清水英斗
- サッカー 新しい守備の教科書:小澤一郎
- おすすめのサッカー雑誌
- まとめ
サッカー観戦バイブル:河治良幸
『サッカー観戦バイブル』は、サッカーの基本的なことが詳しく解説されている本。
この本では、まず「どんなストライカーが点を取れるか?」といった選手個人の技能の解説が書いてあります。
それに加えて、各ポジションの役割も詳しく書いてあるため、サッカー観戦の基本である選手個人に求められる働きが、この本を読めばしっかりと分かるはず。
ただそれだけで終わらないのが、この本の良いところ。
選手一人に注目したあとは、チームとしての戦術も解説されています。
サッカーは11人で戦うスポーツですから、個人にばかり注目せずチーム全体に目を向ける必要がありますからね。
チームとしての戦術は、具体的には「守備の種類(ハイプレストリトリート)」や「選手間の距離感」など、基本的なことが紹介されています。
戦術の解説もイラスト付きなので、サッカー未経験の人でも理解しやすいのも良いところ。
ほかにも「セットプレーの見どころ」や「試合の流れ」も書いてあり、サッカー観戦で必要になる基本的な知識がぎゅっと詰まっているのが『サッカー観戦バイブル』。
サッカー未経験の人や、サッカー観戦初心者の人には一番おすすめしやすい本ですね。
・サッカーの基本的なことがしっかりと解説されている
・サッカー未経験の人や初心者の人におすすめ!
サッカー戦術が簡単に分かる本:西部謙司
『サッカー戦術が簡単に分かる本』も、サッカーに関する基本的なことが分かりやすく書いてある本。
こちらでも、個人技とチームとしての戦術の両方が解説されています。
個人技については「ドリブルで相手を抜くにはどうするか?」「DFの裏をとるにはどうするか?」といったことが書いてあります。
そういった個人技を知ると、実際の試合の1対1の駆け引きも、
「あ、この選手はこの本に書いてあった効果的なドリブルをしているな!」
という発見も生まれ、よりサッカー観戦が楽しめます。
また、チームとしての戦術がイラスト付きで分かりやすく書かれているのも、この本の特徴。
特に、守備や攻撃については今のサッカーでトレンドになっているものを解説しています(ゼロトップやゾーンディフェンスなど)。
そのため、読んで得た知識も、すぐにサッカー観戦で活かしやすいというメリットもある。
『サッカー戦術が簡単に分かる本』は、イラスト付きで理解しやすい本です。
1つのテーマにつき2ページぐらいで解説しているので、すき間時間でパパっと読めるのも良いところ。
サッカー観戦を始めて間もない人におすすめの本ですよ。
・チーム戦術の基本的なことが詳しく書かれている
・サッカー観戦初心者の人でもとっつきやすい内容なのでおすすめ!
サッカー「観戦力」が高まる:清水英斗
『サッカー観戦力が高まる』は、サッカーの試合の場面ごとに切り取って解説している本。
たとえば「サイド攻撃を見る10の視点」という章。
ここではサイド攻撃に着目していますが、
・なぜサイド攻撃が必要なの?
・良いクロスと悪いクロスの違いは?
・ドリブラーがいるときは、どうやって活かしてあげる?
など、実際の試合でも頻繁に行われるサイド攻撃を、詳しく解説しています。
ほかにも、「プレッシング」や「パス回し」など、試合でよく見る展開を場面ごとに解説しているので、サッカーの場面ごとについての理解をもっと深められる本になっています。
しかし、イラストが付いていないので、サッカーの試合をある程度見ていないと理解しづらいのも事実。
そのため、サッカーを見始めて間もない人にはおすすめしにくい。
でも、サッカー観戦歴が半年以上ある人なら、実際の試合を頭の中でイメージしながら読むことで、観戦力も高まるはず。
この本は、ある程度サッカー観戦歴がある人におすすめの本ですね。
・サッカーの場面ごとの解説が細かく書かれている
・サッカー観戦をある程度してきた人にもおすすめ!
サッカー観戦力 プロでも見落とすワンランク上の視点:清水英斗
『サッカー観戦力 プロでも見落とすワンランク上の視点』は、サッカーの90分間の試合の流れに沿って注目すべきポイントが書かれている本。
「この時間帯では、ゴールが決まりやすいよ。その理由はね・・・」といった内容になっています。
そして、この本の特徴は、90分間の試合の中でどこに注目すべきかが明確に書いてあること。
どの時間帯でどういったプレーが起こりやすいかも解説されているので、サッカーを自分ではプレーしてこなかった人でも、この本を読めば時間帯ごとに注意しておくべきポイントがはっきりとわかります。
先に紹介した『サッカー観戦力を高める』と同じく、イラストがないのが残念なところですが、僕はこちらの本の方が読みやすいと感じています。
日本代表戦をたまに見ていて、サッカーの試合の流れをなんとなく把握している人でも頭に入ってきやすい内容なので、初心者の人にもおすすめです。
・90分間の試合の中で、時間ごとの注目ポイントがはっきりと書かれている
・サッカー初心者でも試合の流れをつかみやすい内容になっている
サッカー 新しい守備の教科書:小澤一郎
『サッカー 新しい守備の教科書』は、スペインでユース世代の指導もされている小澤一郎さんが書かれている本。
そのため、スペインのサッカーをベースとした内容になっています。
スペインでは、世界の中でも特に戦術に重きを置いたサッカーをしています。
そんなスペインのサッカーの話をベースとして、現代サッカーの守備戦術について詳しく書かれているのがこの本。
筆者は長年スペインでサッカーに携わってきた方なので、現代サッカーの守備について詳しく学べる本になっています。
特に、チャプター2で書かれている「守備の理論」はとても読みごたえがある内容。
・強いチームがなぜ高い位置でボールを奪取できるのか?
・中堅チームが引いて守る理由
など、「一見簡単そうに思えるけど言葉にしづらいこと」が理論的に書かれていて、サッカー観戦歴が長い人でも「なるほど!」と思える内容だと思います。
この本は内容がぎっしりと詰まっているので、サッカー初心者の人はもちろん、サッカー歴が長い人でも読みごたえがある内容になっています。
サッカーの戦術、特に守備面でのチームの意図を把握しながらサッカー観戦をしたい人にはぜひ読んでもらいたい本ですね。
・守備の戦術が細かく書かれていて、イラスト付きなので分かりやすい
・サッカー観戦歴が長い人にもおすすめできる
おすすめのサッカー雑誌
ここで、おすすめのサッカー雑誌も2つ紹介します。
フットボリスタ
『フットボリスタ』は、サッカー雑誌の中でも海外サッカーの戦術に重きを置いた雑誌。
プレミアリーグやラリーガの特集が組まれることも多く、また内容も読みごたえがあります。
特に、自分の応援しているクラブチームの特集が組まれていたら、買ってみるのもおすすめです。
僕もチェルシーの戦術を解説していた月のフットボリスタを買いましたが、実際の試合の写真付きで監督の意図が書かれていて、そこで得た知識はそれからのチェルシー戦の観戦に役立っています。
ちょっと値段は高めですが、その分内容も詰まっている雑誌なので、自分の気になるチームの特集が組まれていたら手に取ってみるのもおすすめですよ。
ワールドサッカーダイジェスト
『ワールドサッカーダイジェスト』は、情報を集めるのにおすすめなサッカー雑誌。
幅広いチームの情報が載っていて、読みやすいレイアウトになっています。
『フットボリスタ』はどちらかというと読み物ですが、この『ワールドサッカーダイジェスト』はまさにサッカー雑誌。
気軽にサッカーの情報を知りたいという人には、こちらの雑誌がおすすめですね。
まとめ
サッカー観戦は、専門家さんが書いたサッカーについて解説した本を読むと、面白さがグンと上がります。
やはり試合を見るときも、戦術についての知識がある程度あるのとないのとでは、全く見え方が違いますからね。
「サッカー観戦をもっと楽しみたい!」という人は、今回紹介した本をはじめとしたサッカー解説本を読み漁るのもおすすめですよ!