こんにちは、わんらぶです。
今回は、2019年3月に行ってきた京都旅行について。
京都には歴史的名所がたくさんあります。その中でも、この記事では「幕末にゆかりのある地」をピックアップして紹介します。
歴史好きの人ならぜひ訪れるべき名所ですよ!
新選組ゆかりの地を巡る!
京都で有名なものといえば「新選組」を挙げる人も多いはず!
新選組は幕末に京都で活躍した警備集団。反幕府勢力を取り締まるために、会津藩のお預かりの下で活動していました。
「池田屋事件」が最も有名な出来事のひとつですね。
在籍していたのは、近藤勇や土方歳三といった方たち。歴女の間でも人気のあるのが新選組です。
そんな新選組ゆかりの地が、京都には数多くあります。
新選組関連の名所は固まっているので、一日あればほとんどを巡ることはできるはず(実際、僕も一日で巡ってきました)
壬生屯所 八木邸・前川邸【新選組の駐屯地①】
まずは『壬生屯所 八木邸』から。
ここは新選組が初めて屯所を置いたところ。郷士の八木家の邸宅に、新選組は滞在していました。
初期のリーダー「芹沢鴨」が暗殺された場所としても知られています。
(芹沢鴨は横暴な態度が原因で、近藤勇らによって暗殺されました)
ちなみに、この八木家は先祖が戦国武将である朝倉義景の家臣という由緒ある家系だといわれています。
注目ポイントは、芹沢鴨らが付けたとされる刀傷。当時の様子が垣間見えるものの一つなので、ぜひ見ておきたいポイント。
ほかにも、芹沢鴨がつまづいたとされる小さな机もそのまま残っています。
中では撮影できませんが、ここは新選組結成初期の様子が体感できるスポットです。
特に、芹沢鴨の暗殺事件に関連する机や刀傷は必見。ガイドさんが15分ほど新選組の歴史を語ってくれるので、ちょっとでも関心があるならぜひ訪れたい名所ですね!
また、壬生には『壬生寺』など新選組ゆかりの地が他にもあります。時間に余裕がある方は、そちらに訪れてみるのもおすすめです。
・四条大宮駅から徒歩10分
・9:00~16:30
・【所要時間】30分ぐらい
西本願寺【新選組の屯所②】
続いて『西本願寺』。
新選組の有名な出来事のひとつが「池田屋事件」。
1864年に古高俊太郎の自白により発覚した、長州藩の志士らが「御所に火をつけ、混乱に乗じて天皇を長州へ連れ去ろう」と計画。これを聞いた新選組が、池田屋にいたその志士らを襲撃した事件です。
(討ち取り9名、捕縛者4名を出した大きな事件ですね)
この事件の後、新選組は新たな隊士を募集。それまで「壬生狼」とまで言われ、嫌われ者だった彼らでしたが、池田屋事件で京都を救ったことで評価は上昇。
隊士は急増し、それまでの壬生屯所では手狭になりました。
そこで移ったのが『西本願寺』です。
現在では新選組とつながるものはあまりないので、ぱっと見では「新選組の屯所はあったの?」と感じてしまいます。
でも、北東にある『太鼓楼』には、新選組屯所であったことが看板で書いてあり、ここからも新選組の名残を感じられます。
・五条駅から徒歩15分
・八木邸から徒歩25分
・【所要時間】約10分
不動堂村【新選組の屯所③】
西本願寺に屯所を置いていた新選組。しかし、砲撃の訓練はするわ馬術の練習はするわで、お寺の人からすると我慢が出来なかったようです。
そのため、お寺からお金を渡され「ほかのところに移転してくれ…(´・ω・`)」と言われます。
その後に移転したのが『不動堂村』。
ここは新選組最後の屯所。
約1万平方メートルの敷地があり、武家屋敷とそん色ない出来だったそうです。新選組は大政奉還のときをこの屯所で迎えました。
ただ、直後に「鳥羽伏見の戦い」が起きたため、ここには6か月ほどしか滞在しませんでした。
・京都駅から徒歩10分
・西本願寺から徒歩10分
・【所要時間】約5分
池田屋事件跡地
新選組の関わった出来事はいくつかありますが、最も有名なもののひとつが『池田屋事件』。
『池田屋事件』は、京都御所に火をつけ天皇を長州へ連れ去ろうとした志士を、新選組が未然に防いだ事件。
京都市民からすれば、
「京都を火の海から救ってくれた!」
ということになるので、当然新選組の評判も上昇。そんなこともあり、隊士の数も急増しました。
そんな大きな転換期となった『池田屋事件』。その跡地は、今では石碑が残るのみとなっています。
すぐそばには鴨川も流れていて風も心地いい!池田屋に来たら鴨川、さらには近くの祇園に寄ってみるのもおすすめですね!
・京都市役所前駅から徒歩5分
・【所要時間】約5分
油小路事件跡地
新選組ゆかりの地巡り、最後に訪れたのは『油小路事件跡地』。
この事件は、新選組から脱退した伊東甲子太郎や藤堂平助らが、新選組によって粛清されたという出来事。不動堂村の屯所からは徒歩5分ほどの場所です。
この事件を知っている方は、かなりの通だと思いますが(笑)
今では伊東甲子太郎のお墓と『油小路事件跡地』の石碑が残っています。
近くには『天満屋事件』の跡地もあるので、あわせて訪れるのもありですね。
・京都駅から徒歩10分
・【所要時間】約5分
坂本龍馬ゆかりの地を巡る!
続いて、坂本龍馬ゆかりの地。
坂本龍馬といえば、幕末に薩摩藩と長州藩を仲直りさせて「薩長同盟」を締結。その後の倒幕運等にも大きくかかわった人物ですね。
ここ京都には、そんな坂本龍馬ゆかりの地がいくつかあります。
寺田屋
まずは『寺田屋』。
ここは1886年に坂本龍馬が襲撃された「寺田屋事件」の舞台。『寺田屋遭難』とも呼ばれています。
事件が起こったのは夜。龍馬は「薩長同盟」の締結の手配をしたあと、ここ寺田屋に宿泊していました。
その時、一緒にいたのは三吉慎蔵(槍の名手として有名)。そんな寺田屋に、伏見奉行所の役人たちが龍馬を捕縛、ないしは殺害するためにやってきます。その数は30人ほどと伝えられています。
ただ、龍馬はいち早く危険を察知することができ、役人たちに応戦。
そして、なんとか近くの材木屋まで逃げ、難を逃れました。
そんな『寺田屋』は今でも残っている・・・ように思われますが、実際は本物ではないという説が濃厚。
現在の寺田屋は、復元されたもの。当時の建物は、鳥羽伏見の戦いで焼失しているそうです。
一応、刀後とされるものもありますが、これも本物かどうかは分かりません。
ただ、当時はこんな様子だったんだな!と感じられる空間ですし、龍馬の足跡をたどるならぜひ行っておきたい場所ですね。
・中書島駅から徒歩10分(京都駅からは電車で25分)
・10:00~15:40
・【所要時間】約30分
近江屋跡地
寺田屋では難を逃れた龍馬でしたが、その1年後(1867年)にも襲撃されます。
これが有名な『近江屋事件』
同じ土佐藩出身の中岡慎太郎とともに近江屋にいた龍馬。そこへ暗殺者がやってきます(幕府の京都見回り組、という説が濃厚)。
龍馬はここでも応戦しますが、頭に深い傷を負い、それが致命傷となり命を落としました。
今では、ここも石碑が残るのみ。近くには鴨川が流れていて、池田屋も近くにあります。
かなり人通りもあるので、ぼーっとしていると通り過ぎてしまいますね(笑)
ただ、写真を撮る人も多い人気スポットです。
祇園からも歩いて行ける場所なので、池田屋と祇園のセットで訪れるのもおすすめですよ!
・四条駅から徒歩15分
・【所要時間】約5分
霊山歴史館
霊山には坂本龍馬をはじめとした、幕末の志士たちのお墓があります。
龍馬のお墓にお参りすることもでき、わりと日本人の観光客が多いエリアです。
また、近くには『霊山歴史観』もあり、幕末好きなら行っておきたい名所。ここには近藤勇らの刀も展示してあり、見ごたえのある博物館ですね。
霊山は京都駅からはバス、もしくは電車でアクセスできます。
(急な坂が10分ほど続くので、覚悟しておきましょう)
・七条駅から徒歩15分
・10:00~17:30
・【所要時間】約40分
【幕末ゆかりの地】おすすめモデルコース
最後に、京都の幕末ゆかりの地をどうやって回るか?を書いておきます。
まず、新選組ゆかりの地を先に回っておくと効率的です。こちらは壬生周辺に固まっているので、まとめて訪れることができます。
①四条大宮駅で下車
②壬生屯所(八木邸・前川邸)
③壬生寺
④西本願寺
⑤不動堂村
⑥油小路事件跡地
その後は時間を見て選択するのがおすすめ。
なぜかというと、寺田屋は15:40までの営業だから。伏見というちょっと離れた土地にあり、京都を14:00頃までに出発しないと寺田屋には入れないので注意してください。
ここでは一番時間に余裕があるプランを書いておきます。
①中書島駅(伏見)で下車
②寺田屋
③祇園四条駅で下車
④霊山歴史観
⑤池田屋・近江屋
まとめ
京都は幕末は歴史の中心地だった街。そのため、至る所に名所が存在しています。
その中でも今回は「新選組・坂本龍馬」に焦点を当てて巡ってみました。
個人的には『壬生屯所』が楽しめましたね!やはり新選組をちょっとでも知っていると、新たな知識が得られて楽しいものです。
これから京都に行かれる歴史好きの方は、ぜひ幕末ゆかりの地巡りしてみることをおすすめしますよ!
「この名所って、こんな場所にあったんだ!」
と本で見るのとはまた違った楽しみ方がありますからね。